黒酢と香醋の違いは、大きく分けると3つあります。
1、酢が作られている国が異なること。
2、酢を作る原料が異なること。
3、酢を作る方法が異なること。
黒酢は、江戸時代後期に中国から日本に伝わったといわれています。
日本に最初に伝わった鹿児島県福山町では、現在でも伝わった頃の製法を守って作られています。
香醋は、中国で作られている食酢です。
山西省が最大の産地で、品質面でも山西省産の酢は最高とされています。
香醋は、中国の黒酢とも言われていますが、豊かな香りがあることから香醋と呼ばれています。
酢を作る原料の違い
黒酢と香醋の違いには、酢を作る原料にもあります。
日本では、黒酢の原料は、JAS(日本食品規格)により基準が決められています。
1リットル当たり180g以上使用の原料を使用し、白米ではなく、糖部分がついている基準に合った原料を使用していなければ、黒酢として販売することはできません。
香醋の原料は、米だけでなく、コーリャンや大麦なども使われています。
酢の原料に関しての黒酢と香醋の違いは、JAS(日本食品規格)の規定を守っているか否かによります。また中国と日本の水の違いも関係しています。
一般的には、香醋は中国産、黒酢は日本産となります。
製法の違い
黒酢と香醋の違いには製法の違いがあります。
「壺酢」と呼ばれる日本の黒酢は、壺に杜氏(とうじ)が玄米、麹菌、水を仕込んだ後は手を加えません。
野外に放置し、1年以上の時間をかけ、自然の状態で糖化、アルコール発酵、酢酸発酵が行われて作られます。
香醋は、いろいろな製造方法があります。代表的な製法としては、もち米を使用した製法があります。
もち米から酒を仕込み、モミ殻を加えて発酵させます。酢が完成するまでは、職人がつきっきりで醸造します。
もち米を原料にして作られている香醋はアミノ酸量が多いことでも知られています。
香醋のアミノ酸量は、日本の黒酢の3倍含まれているといわれています。
8年熟成の香醋のアミノ酸量は、一般の穀物類で作られた食酢の25倍も含まれているといわれています。
黒酢商品として認められるもの
2003年7月に、農林水産省がJas規格において、黒酢の定義を定めました。
黒酢は、穀物酢のうち、原材料として米や玄米、または小麦または大麦を加えた物のみを使用したもので、米の使用量は穀物酢1リットルにつき180g以上あること、そして発酵および熟成により褐色、または黒褐色に着色したものと定義されています。
日本食品規格として、「原料に糖部分が残っている(白米は不可)」
「熟成により自然着色(着色料や加熱は不可)」といった基準に沿っているものだけが、「黒酢」と明記できるのです。
黒酢商品いろいろ
次に、市販されている黒酢商品をいくつかご紹介します。
黒酢にハチミツを加えると飲みやすくなります。
現在、黒酢とハチミツを加えた健康飲料が多く販売されています。
黒酢ハチミツ飲料には、濃縮されたタイプとそのまま飲むタイプがあります。
自宅に黒酢とハチミツがある場合は、自分で調合して作って、オリジナルの黒酢ハチミツ飲料をつくることもできます。
人が必要とするアミノ酸は、20種類あるといわれています。
必須アミノ酸9種類、非必須アミノ酸11種類です。
黒酢に含まれている必須アミノ酸は、アルギニン、アラニン、リジン、グリシン、フェニールアラニン、ロイシン、メチオニン、バリンの種類です。
非必須アミノ酸は、ヒスチジン、プロリン、グルタミン酸、チロシン、セリン、スレオニン、イソロイシン、アスパラギン酸、トリプトファン、シスチンの10種類です。
黒酢には、アミノ酸以外にクエン酸やビタミンB群、ミネラルなどの栄養素が含まれています。
ハチミツには、ブドウ糖、果糖、イソマルトオリゴ糖、グルコノラクトン、各種ビタミン、ミネラル、アミノ酸などの栄養素が含まれています。
果実黒酢
鹿児島県福山町には、約200年近くの黒酢つくりの歴史があるといわれています。
この地域には、カメ壺を並べた壺畑がたくさんあり、付近は黒酢の甘い香りが漂っています。
福山町では、アマン壺とよばれる仕込み壺に、原料の玄米、糀、水を使い、春と秋の2回仕込みをおこない、その後時間をかけて発酵、熟成させているのです。
りんご黒酢、ブルーベリー黒酢、マンゴー黒酢など、果実をそのまま玄米黒酢に漬け込むことにより、香りや甘みとともに黒酢を楽しむことのできる商品もあります。
